庭しごと

庭の工作物

ブロック塀

さようならアルミのフェンス

中古の戸建を購入して引っ越した当初、ウチの庭には門がありませんでした。門がないばかりか、外構といえばアルミのフェンスがあるばかりで本当に何も無い庭でした。

花でも飾ればそれなりにきれいになるのですが、いかんせんアルミのフェンスなので、どうも動物園か何かの檻を連想してしまう光景です。部分的に使う分にはどうってことないんでしょうけど、庭の前面の道路に面した部分が全部ですからちょっと...。

というわけで、このアルミのフェンスを撤去しようと思います。そのほぼ中央に門を作るとして、そこから向かって左のこの写真の部分にはコンクリートブロックを積んで塀を作ろうと思いました。

ブロック塀の設置基準

というわけで、調べました。ブロック塀の設置にあたっては次のことなどが法令(建築基準法施行令第62条の8)で定められています。

  • 高さは2.2m以下(化粧ブロックは2m以下)
  • 壁の厚さは10cm以上(高さ2mを超える場合は15cm以上)
  • 鉄筋の径は9o以上

(以下、高さが1.2mを超える場合)

  • 長さ3.4m以下ごとに、壁面高さの1/5以上突出した控壁を設ける
  • 基礎の高さは35cm以上、同じく根入れは30p以上

他にも鉄筋の配し方についての規定もあります。しかしつまりは、普通のコンクリートブロックを使うなら、1.2m以下のブロック塀ならあまりとやかく言われないということですね。

くにゃ〜〜っとな

というわけで、基礎をそれなりに真面目に作って積み始めます。単に積むのはつまらないので、こんな形にしてみました。

・・・本当は、真っ直ぐ積むとイイカゲンな素人の普請にありがちなように、アラが目立つということを恐れてのことです。はじめから「くにゃ〜っと曲げて積みましたよ〜〜」としておけば、多少の歪みは気にならない、ということを利用してるわけですが、われながらコスいやり方だ。

でも、ちゃんと鉄筋入れてますよ。ああ、鉄筋のてっぺんに空き缶かぶせるの忘れてました。工事現場でおなじみですよね。

化粧前

とりあえず、予定していたブロックを全部積み終えました。これは敷地の方から撮った写真ですね。

え?高さが揃ってない?いいんです。そういう風に作ったんですから。並べ方も曲げたんだけど、高さもちょっと変化をつけてみました。

高さは当初の予定通り最高で1.2m。最低で1.0m。20cmをゆるやかな曲線で結ぶ、という作戦です。

現在の様子

化粧が終わって、植栽も進んだ現在(2004年11月)の様子です。写真に写ってるヤマブキは先週移植したのでもうちょっとすっきりとはしてますが、苦労の甲斐があまりなく!?塀が目立ってません。ま、それはそれでいいことかなと思ってます。塀で圧迫感を与えるんじゃなくて、植栽で敷地の境を作ることができたのだから。

表面は「しっくい風塗料」で仕上げてますが、いかんせん左官作業が苦手なもので、あまりイメージどおりには塗れませんでした。次回のチャレンジではもうちょっとがんばります。

かかった費用のうち、大きいものは「しっくい風塗料」で、およそ1万円(表側しか塗っていない)してます。全体ではざっと2万円程度だったでしょうか。とにかく、左官作業は作って→乾かして→さらに作って→さらに乾かしての繰り返しですから、時間はやたらかかります。DIYの利点を生かして、気長に作業するつもりでいないとだめですね。

ちなみに...

門の向かって右側はこんな感じになってます。下の方にはイケてないデザインの2段の花壇がありまして、上の方は板塀になってます。

見てのとおり、板塀のデザインはブロック塀のそれを継承しています。具体的な長さは某表計算ソフトに数値を打ち込み、棒グラフを描かせて微調整しながら決めました。まさかこんなところで役に立つとは思わなかった...。

とにもかくにも、アルミフェンスとはおさらばできました。今後、この花壇の左側(門の脇)をリニューアルの予定!

浸透枡

これは何だ?

最近の庭の紹介でもご覧になったかもしれない、庭の変な構造物(右の写真)。「これは何?」実際に目にした来訪者は必ず聞きます。それはそうでしょう。立水栓にしちゃあ、水の出るところはないし...。これって実は雨水浸透枡なんです。浸透枡っていうと下水に流す代わりに地面に浸透させるための枡ですね。一般には、地中に埋めるためのコンクリートの構造物が市販されてますが、ここでは簡単にコンクリートブロックなどで手作りしてます。

それはともかく、そもそもふきゅんちには下水は来てないのか?というと、来てるのですが...。そして、何故ここにこれがあるのか?なのですが、次の写真を見てください。

これは作業中の写真で、働いてる人はふきゅ母(←実家から遊びに来てた)です。見てのとおり、まだレンガのテラスがありません。よく見ると、家屋の角に雨どいがあるのがわかるでしょうか?そう。テラスから玄関までの間に雨どいがあって、雨の日にはだだあっと流れる雨水をぴちゃぴちゃする必要があったのです。そこで、それを避けるため、そこから通行の邪魔にならないところまで雨水を誘引して、浸透枡に浸透させるという方法をとったのです。

ちなみに、この浸透枡は何ら参考にするものもなく、ふきゅとふきゅ母とでいきなり思い立ってちゃっちゃと作ってしまいました。

将来に備えて

さて、この浸透枡の特徴は、なぜかレンガと砂利で装飾してることでしょうか。砂利を取り除くとその下はこうなってます。コンクリートブロックを3段井桁に組んで、中身もそれなりに詰めて網戸でふたをしています。(後から思えば、ここは金網の方がよかったです。)

そして、レンガで装飾して...え?何でそんなことしてるのかって?そりゃあもちろん、この後蛇口を付けて立水栓を作るためじゃないですか。ええ、もちろん今(2004年11月現在)まだ作ってませんけどね。

そんな中途半端なことしてるから「これは何?」っていちいち聞かれるんだよなぁ。

レンガのテラス

待ちきれない...

庭の入り口に門を作るため(詳しくは2002年春の庭を参照)レンガを敷いてテラスっぽいものを作ってみました。後々門からこのテラスまでアプローチを作って、テラスからはウッドデッキや玄関に行ける、ということにしようと思ってのことです。

それにしても、写真を見てください。こんなことをしてはいけない、という見本のような作業ですね。土台を平らにならしながら砕石を敷きながらレンガを並べてます。

土地を平らにする作業をなめてはいけない、ということが教訓として身に沁みましたね。ウッドデッキを作ることに比べて比較にならないくらいつらい作業でした。ま、また、例によって設計図もないし、綿密な計画を立ててるわけでもないので、ある程度の試行錯誤は覚悟の上なのですが、恐れていた通り、二度敷きなおしています。もちろん、その二度はモルタルで接着していなかったので、予定通りの「試行」ではあったのですが、目地をとっていなかったのでとにかく敷いてみたらレンガが入らなくなったり凸凹がひどかったり、入ってもガタガタしたり、と、散々でした。

なんとか完成

とにかく敷けました。砕石の上に砂を多めにしたモルタルを乗せて、その上からレンガをトントンと叩きながら水平をとるという作業を延々と続けてようやく完成。

最後、端は枕木で止めてます。レンガは上の写真で見てのとおり、普通の大きさで色の薄いものをメインに、その倍の大きさの正方形で色の濃いものをアクセントとしてランダムに配置しています。

かかった費用はレンガおよそ200個分と砕石割とたくさん(正確な量忘れた)モルタルの材料でだいたい2万5千円程度。一番大変だった作業はレンガを水平に敷くことで、その次に大変だった作業はレンガを車に積んで持って帰ってくること、でした。