庭しごと

ガーデニングのツボ

耐寒

花木・多年草の耐寒性

ここんとこ毎日寒いです。朝はホースリールにたまった水が凍るため、朝の水遣りが面倒なことになってます。

さて、自分の住んでる地域は「暖地」か「寒冷地」か?というとよくわからないんです。そういう(暖地と寒冷地を色分けした)地図で見てもボーダーに位置しているし、どちらかというと暖地に入りそうなんですけど、最近の寒波で裏庭は一日中凍ってたりします。

そのような土地柄、庭で地植えにした植物を楽しもうとしたら、どうしてもその植物の「耐寒性」を気にしなければならなくなります。

よく「耐寒性有り」とか「耐寒性:強」とか「非耐寒性」とか書いてありますよね。問題は「半耐寒性」とか「0℃まで」とか、何だか微妙な言い回しをされてるときなんですけど、こんな植物どうしましょう?

とりあえず耐寒性有りのものだけ揃える

自分にも言えることですが、やはり(似たような地域に住んでる)初心者は耐寒性有りのものだけを揃えるようにした方がいいと思います。

ただし、ベランダガーデニングなどのようにコンテナで楽しむことがメインの場合で、その日の気候により、置き場所を変えることが可能な場合は、例えば寒けりゃ家の中に入れてやるということもできるでしょうし、この限りではないかもしれません。それでも耐寒性が有るに越したことはないですね。

体感

半耐寒性の植物を育てる

しかし、やはり初心者といえども「半耐寒性」や「耐寒性:中」といった花や木を育ててみたいと思うものなのです。ま、自分が北海道や東北などに住んでいたのならあきらめもするでしょうけど。

そこで重要な情報が「耐寒温度」なわけです。これって前回の「ガーデニングのツボ」でも書いたと思いますけど、最近よく気にしてます。しかし、もう一つの、そしてそれ以上に、重要な情報は自分ちの庭の温度です。いくら耐寒温度を知っていてもその植物が今置かれてる環境が何℃になってるのかを知らなければ意味がないですからね。

要するに草花や木が置かれてる環境(の最低温度)が耐寒温度を上回っていれば植物は育つし、下回れば育たないってことですからね。

温度を知る

じゃあ、花や木が置かれてる環境温度をどうやって知ればいいのでしょう?

律儀な方は温度計を持ち出すかもしれません。また、天気予報の最低気温をあてにするかもしれません。でも、実際に大事なのは「体感する」こと(「タイカン温度」だけに…ぷぷぷ)だと思ってます。いや、考えることも重要です。体で感じ、頭で考える…なんだか面倒な話になってきました。

実体験

今、うちでは10株ほどバコパを育てています。

バコパの耐寒性を調べると、「非耐寒性」とか「半耐寒性」とか文献によってまちまちに書いてありますが、自分の体験からは「半耐寒性」じゃないかと思います。

というのも、11月の末に同じ生産者さんから通販で買った苗が3つあったのですが、1月の末で、そのうちの1つ(仮にA苗としておきましょう)は枯れてる?感じで(根っこは生きてるかもしれませんが)、もう1つ(B苗)はちょっと元気ないのですが、最後の1つ(C苗)は元気、と三者三様の育ち方をしてるからです。

それぞれの生育環境は次のような感じです。

  • A苗…ポットに1株だけ植えて花壇の脇に(→×)
  • B苗…ハンギング鉢に1株だけ植えてラティスフェンスに(→△)
  • C苗…他の耐寒性のある(リナリアなど)花苗とぎゅうぎゅうに寄せ植え(→○)

それぞれの苗がおかれてる状況を想像してみましょう。なんとなくA<B<Cで元気な理由がわかる気がしませんか?つまり、ほとんど同じ温度の状況にあるのだろうけど、植え方で耐寒が違うんですね。植物だって温度計を持ってるわけじゃないんだから(温度計の目盛りが「耐寒温度」を下回ったら枯れるスイッチが入る…なんてわけじゃないですよね)、温度は体感してるんでしょうね。

枯れたり元気がなくなったりした苗には申し訳ないことしたなぁ、と思うけど、ああ、この程度なら育つんだな(育たないんだな)ということを体感することは、耐寒性のあまりない植物を育てるときに一番重要なことだと思いました。

証拠写真

文字だけではわかりにくいかもしれませんので、前項の実体験の写真を掲載しておきます。

それぞれ明るさが違いますが、日照条件はほぼ同じです。Aはポットに1株植えて風のよく通るところに、Bはハンギング鉢に1株植えてウッドデッキの内側のラティスフェンスに、そして、Cはぎゅうぎゅうに詰めた寄せ植えの中に入れてAの鉢の横に置いてました。

よく、天気予報で「気温はそこそこ上がりますが、北風が強いため、体感温度は低いでしょう」などと言われますが、これら3つのバコパ苗にもそのようなことが起こっているのかな?と思います。(Aが一番体感温度が低い)

余談(ピンクの寄せ植え)

ちなみに、C苗の「ぎゅうぎゅうに詰めた寄せ植え」の全体像はこんな感じです。

この秋から冬に手に入れたいろんな苗のうちピンクの花が咲くものを集めて寄せてます。確か植えたのは、リナリア・ネメシア・バコパ・キンギョソウ・ブラキカム・ペチュニア・モモイロタンポポ(一年草)で、モモイロタンポポ以外は宿根草(として扱うことができる)というのがウリです。

ただし、植えつけてから2ヶ月経つのに、花をつけたのはブラキカムとバコパだけ(しかもちょっとだけ)と、いまだに寂しい寄せ植えでした。